第８５ 回早慶対校競漕大会（早慶レガッタ）の開催に際し、ご挨拶を申し上げます。

　本大会は明治３８ 年（１９０５年）５月８日に隅田川向島においてその第１回大会が開催されて以来、２度に亘る中断や河川の汚染等による開催コースの変転を経て、昭和５３ 年（１９７８年）の第４７ 回大会より発祥の地「隅田川」に戻り、現在に至ります。
　伝統の一戦を毎年隅田川で開催させて頂けるのは、墨田区・台東区・中央区・江東区を始め、東京都、警視庁、湾岸警察署、所轄警察署、東京消防庁等関係諸官庁、ならびに地元や公共河川である隅田川を日頃利用されている皆様の深いご理解とご支援の賜物でございます。かつてはボート競技のメッカであった隅田川に本年も早慶両校クルーが帰ってこられることは、本大会運営委員会としてこの上ない喜びであります。
　両校対校エイトクルーは近年ともに実力を伸ばし、互いに学生日本一を競うレベルに進化しつつあることは間違いありません。本大会に出漕する選手達は、隅田川というボート選手ならば誰もが憧れる晴れ舞台において、それぞれの母校の名誉をかけて熾烈な競漕を展開することになりますが、このレースが実力においても日本トップクラスとなれば伝統を重ねることの価値が増すのであろうと信じてやみません。
　また、本年は８５ 回目の大会開催にして、史上初めて女子の対校レースをエイトで行う予定です。女子ボート界を牽引していく両校選手達のエイトでの力漕は、今後も紡がれて行く早慶レガッタの歴史に残るレースとなることを確信しております。
　最後になりますが、本大会の広告協賛あるいはご後援、ご支援を頂きました関係諸官庁、企業、団体、個人その他の皆様に、この場を借りて深く御礼を申し上げます。